山の中の電子音
今年の春先のこと。
ひとりで山に入って道迷いになったとき、不思議な音を聴いた。
「ぽぽっ。ぽぽっ。ぽぽっ。」
まるで電子音のような・・・何かの鳴き声?その時は解らなかった。
記憶に残ってたんだろう。きょう科学博物館に行ったら、野生の鳥の展示があり、鳴き声も視聴できた。
「ぽぽっ。ぽぽっ。」
聴いたことのある電子音。その正体がようやく判明した。
その名は「ツツドリ」。
紙筒の口を叩く音に似てるから、ツツドリなんですって。なるほど。
ところで私は、「ウグイス」が大好き。二上山に登る楽しみのひとつに、ウグイスの鳴き声があるほどだ。春先から盛夏まであの麗しい声に出会える。
二上山で有名な大伴家持。家持はホトトギスを愛したらしいが、ウグイスとホトトギスは切っても切れない仲らしい。
というのも、ホトトギスはウグイスの巣に卵を産み、育ててもらう(託卵性)。なんとも賢いというか、厚かましいと言うか(笑)。ウグイスのいる所にはホトトギスは欠かせないと言ったところかな(ちなみにツツドリも託卵性)。
それを聴くと、その健気さに、またまたウグイスLOVEな私なのだった。
「ホウ、ホケキョウ」
亡き母の実家の宗派が「法華経」だったこともあり、何とも惹かれる鳴き声、ウグイス。
また会いにいくからね。